バトル封神 絶竜嶺の死闘
ステージ5絶竜嶺での戦いを、
完全ノンフィクションでお送りいたします。
「くそぅ、誰か来てくれ!」
「今行く!」
救援を求める声の方に、太公望は駆けつけた。
久しぶりに見る姿が、敵に囲まれている。
「紫電!」
「どわーっ!!」
道士服の青年が、敵ごと吹っ飛んだ。(※1 撃仙術は、味方もふっとばす)
「いきなり何しやがる!」
「一人でつっこんで、囲まれている方が悪い」
「お、俺だけじゃねぇだろ……」(※2 NPCは、とにかく敵につっこんで行く)
「那咤や雷震子はいいんだ。可愛いから」
「あのなぁ」
「さ、行くよ」
群がる敵を叩きのめし、二人は共に絶竜嶺の山道を走り始めた。
先行している那咤たちを追って、絶竜嶺の頂上を目指す。
「よう、太公望」
「何」
「さっきから、俺の後ばっかり、ついて来てるじゃないか。そんなに側にいたいのか?」
結構可愛いところあるじゃないかと、ニヤリとして言うのに、太公望は怒鳴り返した。
「ち、違うよ、そんなんじゃない!」
「じゃ、なんだよ」
思い切り否定されて、ちょっとむっとする天化。
そこで、ふと気が付く。
「ところで、さっきから同じところ、ぐるぐる回ってるのは気のせいか?」
「……」
「なぁ、大将、まさか……仲間が合流するのを待ってるとかじゃなくて……」
「……」
「道に迷ったなら、迷ったと言え!」
「うわーん、言うと怒るじゃないかー!」
「言わなくたって怒るわ! さっき、一回案内したじゃねぇか!」
(※3 NPCは結構、コースを忠実に辿ってくれる)
「似たような道ばっかりで、全然分かんないよーっ、時々崖から落ちるし……」
「この方向音痴! しゃーねーな、もう一回ついてこい!」
「ごめん……」
さまようこと十数分。
ようやく、太公望は嶺の上部までたどり着いた。
まっすぐ走っていく天化を追うのが精一杯で、アイテムを探している余裕など、どこにも無かった……。
*
「よし、そろそろボス敵だ。がんばろ……って、アレ? 天化?」
ずっと傍らにいたはずの姿がない。
マップを確認してみると、少し後ろの広場あたりで、動かなくなっている。
敵に囲まれているのかと思い、戻ってみると……。
柵のあたりで、動けなくなっている特攻隊長がいた。
「何やってんの」
「あ、足がはまって、動けねぇ……」
(※4 NPCは、敵に向かっていくようになっているので、柵の向こうに敵がいたりすると、柵にひっかかって動けなくなったりする)
「このドジ……紫電!」
「どっわー!!」
強力な術攻撃に、柵ごと天化がふっとんだ。
がば、と飛び起き、怒鳴る。
「なんつう助け方するんだ、てめー!」
「ちゃんと動けるようになっただろう?」
(※5 撃仙術でふっとばすと、位置が変わるので、うまく柵からはずれることが……(笑))
「お、覚えてろよ(泣)」
「さあ、ボス戦だ!」
「グレてやる……」
アクションゲームになって、さらに容赦がなくなっている太公望であった。
*
「ステージボスは仙人……まだ、那咤と雷震子が追いついていないけど、天化がいればなんとかなるか……。ええい、うっとおしい雑魚敵だなっ。紫電! ……よし、行くよ!」
「す、すまねぇ――」
「へ?」
初めて聞く声にあわてて周りを見回すと、傍らから天化の姿が消えていた。
マップを見るが、その位置も確認できない。
「ということは……退却すっとばして、もしかして戦闘不能……?」
(※6 NPCはダメージを受けるとまず退却を始めるが、規定ダメージ以上だと、戦闘不能で次マップまで登場できない)
「こ、こんの役立たず――」
呆然と呟いた後、ステージボスである仙人を、きっと睨む太公望。
「わ、わし、(まだ)何もしとらんぞ!」
「問答無用!」
「うぎゃー!!」
完全に八つ当たりであった。
*
絶竜嶺の頂上には、見覚えのある姿が待っていた。
「太公望、久しぶりだな」
「……聞仲殿。僕は今、ひじょーに機嫌が悪いのです。あなたの声を聞くと余計にね」
(※7 聞仲と天化の声は同じ増谷さん)
「は?」
「聖雷剛波!(最強攻撃技)」
「ちょ、ちょっと待――どわーっ!!」
反撃の余地もなく、聞仲の魂は再び封神された。
*
そして、戦闘終了――。
「天化のばかばかばかっ、肝心な時に何倒れてるんだ、体力だけが取り得のくせに!」
「誰が体力だけだっ! 言っておくがな、あの時俺にとどめさしたの、お前の紫電だぞ!」
「……そうだっけ?(遠い目)」
「そうだよ!」
「ま、いっか、勝てたから」
「よくない……」
ステージ5……それは、天化との再会。
天然漫才コンビの復活だった。
END
もう一度、宣言。
すべて実話です。
涙出るほど大笑いしながらプレイしたステージは、天化の登場する絶竜嶺だけです!
もー、つっこみどころ満載。
二人のかけあい漫才が聞こえてくるような気がしてました。
他のステージではそういうことってなかったんだけどなぁ……。
スピードのめちゃ速い那咤や雷震子に比べると、天化は大抵目の届くところにいてくれるし。
こちらもつい、どんな風に戦ってんだろと気になって、目を向けてしまうし。
回復術使って、「これで大丈夫」をやってあげたかったんですけどね(笑)。
攻略本によると、「味方への術の影響はない」らしいのですが……。
あの時、天化を倒したの、太公望の紫電だったような気がするんだよなぁ。
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