「北辰」


西方の鬼神アスラ率いる妖魔軍の侵攻は予想以上の速さだった。
天界、そして神界の守りも、数にものを言わせた妖魔たちの攻撃に、ほころびが出始めている。
一対一であれば、決して負けるはずのない武神将たちは、妖魔軍を影から扇動する彼らの司令官と直接交戦に挑み、撤退させることには成功した。
しかし、神将の目が離れた隙をついて入り込んだ妖魔の一群が、すでに天界を蹂躙していた。
無敵を誇る武神将以外は、天界人と言ってもごく普通の能力しかない。しかも、数千年に渡る平和が、天界軍という名を飾りにしてしまっていた。
一度崩れた防衛線はもろい。
再び、妖魔たちの首領が戻ってくれば、天界は完全に陥落する。
それだけは避けなくてはならない。
天界はついに決断を下し、切り札である武神将たちを、下界へ向かわせることにしたのだった。

 * * *

「人間界に行く」
苦々しげに言い捨てた主に、星辰はさすがに表情を曇らせる。
この状況で神将が神界を離れるということは……天界は、神界の守りを放棄したに等しい。
その口調から察するに、神将のみを単独で討伐に向かわせるということだろう。
神将配下の者たちは残される。
だが、主を失った混乱に乗じて、当然妖魔たちは神界に矛先を変える。
あちらも司令官を失っているという点では条件は同じだが、礼を重んじる神界の者と、自分の欲に忠実な妖魔たちではあまりにも意識が違いすぎる。
人数的には圧倒的に不利な神界側。
まともにやりあえば、負けは目に見えている。
「どうぞ、ご命令を」
天界の守りの要である、ここ三山の住人たちは、武勇を誇る炳霊公を慕って集まった。
武官たちはもちろんのこと、文官や、小間使いの仙獣に至るまで、戦闘を恐れて逃げる者などいない。
自分たちの居場所である神界を守り、最後まで立ち向かう。
だが――逡巡の末、炳霊公は言った。
「星辰、三山の全権を預ける。俺が託す指令はひとつだけだ。――『死ぬな』」
神界が出来て1800年。
その当初から、腹心の部下として、また数少ない気兼ねのない友人の一人として仕えてきた仙獣も、その言葉にはうろたえた。
なんと難しいことを。
戦って死ねと命じられたのであれば、かえって皆も納得しただろう。
しかし、死ぬなというのは、戦わずに逃げろと言われたも同然。
誇り高い彼らがそんな命令に従うはずもない。
さすがに言葉に詰まった仙狐に、炳霊公は目を伏せる。
「無理な頼みなのは分かっている。だがお前にしか頼めない」
頭を下げられて、星辰は慌てた。
「止めてください! ……分かりました、努力いたします」
「すまない――」
辛い役目を押し付けて。
そんな思いを察して、星辰は苦笑する。
この状況でもっとも気になるところから離れなくてはならず、一番辛いのは本人であるのに、まったくこの方は。
こんな人であるからこそ、これだけの間、付き従ってきたのだが。

そして数刻後。
蓬莱へ集まることのできた部下は、先の見えない未来での再会を約し、主を地上へと見送った。

 * * *

「そのような指示になど、従うことはできん!」
星辰の言葉に、案の定、集まった者たちが色をなした。
「これは指示ではない、命令だ」
強められた語尾に、食ってかかろうとした武官がぐっと詰まる。
怒りと屈辱に、顔を真っ赤にしたまま声も出ない。
星辰が彼らに命じたのは、三山のうち、二つからの撤退だった。
方丈の宮、瀛州の宮からすべての武官、文官を引き上げ、ここ蓬莱の宮に集める。
――だが、それは三山のうち二つを妖魔に明け渡すということであった。
戦いもせずに、自分たちの住居をみすみす妖魔たちの手に渡すなど……。血の気の多い武官たちだけでなく、文官からも反対の声が上がるのは当然であった。
指令は伝え終わった、と冷徹に背を向ける星辰に、集まった者たちが一斉に反意を示す。
「最後の一人が倒れようとも、戦うべきだ! 我々は死など恐れぬ! 妖魔などに意気地なしと笑われるよりは、堂々と果てる方がましというものだ」
一人が言い始めると、そうだ、そうだと他の者も迎合する。
血の気の多い武官たちは、妖魔の前に、炳霊公の名に傷をつけようとする星辰を粛清するべきだとまで言い出すものまでいる。
妖魔を一刀両断する豪傑たちに囲まれても、星辰は平然としていた。
ただ、彼らをざっと眺め、静かに告げる。
「もう一度だけ言う。これは命令だ。逆らうことは炳霊公様への謀反と知れ」
冷たく言い放った星辰に、辺りの怒気が一斉に吹き上がる。
一触即発の状態になった広間に、少々甲高い声が響き渡った。
「あんたたち、いい加減におし!」
全員がぎょっとして振り返る。
大机に座り、それまで黙って様子を見ていた娘が、元々鋭い目をさらに怒らせて、辺りを見渡した。
炳霊公のお気に入りの猫魔の娘だった。
普段は神界や天界と関わるのを嫌い、めったに宮にも顔を出さないが、その気性の荒さと、それにふさわしい霊力の強さは、皆が認めているところである。
「まったく子供じゃあるまいし。今がどういう状況か分かってんの? 内輪もめしてる場合じゃないでしょ!」
可愛らしい外見と、口調の激しさのギャップに、豪傑たちも扱いに戸惑い、言い返せるものは少ない。
「し、しかしマオル殿、今回の指示はとても従えるものでは……」
「おだまり!」
ぴしり、と長いしっぽで机を叩く。
「その意地悪狐の肩を持つわけじゃないけどね。星辰は確かに炳霊公様の命を受けて、それをこなすための作戦を立てたわけでしょ? ……ちょっと星辰、炳霊公様の言葉を、そのまま言ってごらん!」
指をつきつけられて、少しためらった後、星辰は仕方なく答えた。
「ただ……――『死ぬな』と」
そのそっけない言葉の中に含まれた、主の部下たちへの思いやりに、広間が静まり返る。嗚咽を漏らして涙をぬぐう者もいる。
「だが、いくら炳霊公様のご命令でも、戦わずに逃げるなどということは、我々にはとても……」
勝てないとは分かっていても、最後まで抵抗し、妖魔共に一矢報いたい。
そんな思いが、命令に従うことをためらわさせる。
「……何を勘違いしている。逃げるのではない。三山の戦闘能力をこの蓬莱に集中させる。二山を苦労もなく制圧したと思った妖魔たちは、必ず勢いづいて、この蓬莱にも攻めてくる。集まった妖魔を、この蓬莱で迎え撃つ」
星辰の言葉に、そういうことであれば、と顔を見合わせた諸官の中から、なおもためらう声が上がる。
「だが、そのために二つの宮を明け渡すのは……」
再び、マオルの叱咤が飛んだ。
「あんたたち、ばらばらのまま戦って、数だけはめちゃくちゃ多い妖魔共を全部撃退できる自信あるわけ? 倒れてあんたたちは満足かもしれないけど、それじゃ二山どころか三山も明け渡すことになるのよ。……星辰のやり方に文句があるのなら、全権を預けた炳霊公様に、直接申し上げなさい!」
――そのためには、まず生き残れ。
単純なまでに明快な怒声に、集まった者たちはうなずきあう。
彼らの心境の変化を見て取った星辰が、すかさず告げた。
「――炳霊公様の配下は一騎当千、分断されなければ、負けることなどありえない。ここ蓬莱で妖魔を全滅させる!」
珍しく口調を荒げた星辰に、ようやく賛同の歓声が上がる。
自分の部下たちを集めるべく、方丈、瀛州の宮へと散っていく武官、文官たちを見送り、星辰は昔馴染みの猫娘を振り返った。
「……ありがとう、マオル。助かったよ」
「ふん、この性悪狐。あたしが口を出すことまで計算づくだったんでしょ。……ったく、あたしたちもさっさと用意するわよ。大きな口叩いたんだから、あんたも絶対死ぬんじゃないわよ!」
しっぽを机に叩きつけて、走り去っていく猫娘を、星辰は眩しいものでも見るかのように目を細めて見送った。

 * * *

蓬莱での戦いは熾烈を極めた。
だが、妖魔たちは、三山のうち、二つまでをなんの苦労もなく落とした後である。神界とはかくも他愛ない、とたかをくくっていた。
住居を蹂躙され、静かに怒りをためていた諸官たちが、それらを許すわけがない。今までの借り、とばかりに叩きのめしていく。
自分の力のみを頼りに行動する妖魔に比べ、宮に集った神将配下の者たちは、互いに守り、敵がひるんだところを攻め返し、着実に攻勢を逆転させていた。
主の所有である二つの宮を好きにさせるのは、確かに断腸の思いだった。それを行っても、自分の指示に皆が従わないのであれば、主の命……全員を生き残らせるというのは難しいと思っていた。
だが、一度決断した後は、さすがに皆炳霊公の元に集った者たちであった。
これならば勝てる。
妖魔たちは、形勢悪しとみて、逃げるものと、最後の抵抗に出るものに分かれ始めた。
死に物狂いの抵抗は、弱いものでも侮れない。ここが正念場、と回りに注意を呼びかけた時だった。
星辰の耳に、涼しい鈴の音が聞こえてきた。
それまで、どのような敵にも冷静に対処していた星辰の目に、動揺の色が走る。
一瞬目を閉じて、迷う。
再び開いた時には、迷いは消えていた。
傍らの妖魔に容赦なく雷撃を浴びせ、獲物を盗ったと柳眉を逆立てる猫娘に、小声で告げる。
「今からここを離れる」
「な!? ちょっと、何考えてるのよ、この馬鹿狐! あんたが司令官でしょうが!」
「戻らなかったら、君がまとめてくれ。彼らも君には頭が上がらないようだから。――頼む」
初めて聞くような真剣な言葉に、マオルは引き止めることをあきらめた。
この状況を置いても、忠実な炳霊公の部下である星辰が優先することは何か。説明されずとも、理解したのだ。
「……この融通の利かない阿呆狐、あたしはリーダーなんかまっぴらごめんだからね! さっさと片付けて帰ってきなさい!」
聞きなれた罵倒に苦笑しつつ、星辰は土遁を使った。
空間を渡る瞬間、最後に見えるのはやはり怒り狂った顔だろうかと振り返る。
――目に入ったのは、妖魔を爪の餌食にしながら、ぽろぽろと涙をこぼしている美しい猫鬼だった。

 * * *

星辰が土遁を降りたのは、蓬莱山の頂きにある小さな祠の前だった。
……知らせの鈴は、この宮に張り巡らせた警報だった。
誰かが封印に触れたのだ。
この宮は主の何よりも大切なものが眠っている場所。
何者も決して侵してはならない聖域。
厳重に封じられた扉が、力任せに壊されていた。
なんということを。
ここを血などで汚してはいけない。
だが、身の程知らずに手を出した盗人共を無事に返すつもりもない。
無残に開いた入り口から、星辰は中に入り込んでいた数匹の妖魔に容赦なく火炎を浴びせた。怒りに任せた業火が、内扉を開こうとしていた妖魔を焼き尽くす。
なんとか炎を避けた妖魔が、襲い掛かってきた。
この程度、敵にもならぬ。
数度の火炎と雷撃であっさりと片付けたものの、騒ぎを聞きつけた他の妖魔が、この祠には何かあるものと考えたのか、続々と連なってきた。
――数が多すぎる。
さすがに手間取った隙をつき、別の一群が内扉に群がった。
このままでは、厳重な炳霊公の封印も、力任せの破壊の前に屈してしまうかもしれない。
「触れるな!」
そちらに意識を向けた瞬間、妖獣の振り上げた鉤爪が、星辰の頭を襲った。
なんとか直撃は避けたものの、右頬からざっくりとえぐられ、壁に叩きつけられる。
衝撃と出血で、意識が途切れる。
好機と見てとどめを狙ってこちらへ来る妖魔、今のうちにと内扉をこじ開けようとしている妖魔。
自分はもう動けない。
ならば――。
残った術力を、右手に集める。
「夜明けの露、山林の靄、谷間の霧、月の雫よ、我が願いに応えたまえ」
社の中に急に冷気が立ちこめ、視界が白く染まった。
そして、次の瞬間、社の中はすべて凍り付いていた。
あと少しで開くところだったのに、と、内扉に触れていて、凍傷を負った妖魔が怒り狂い、星辰に飛び掛る。
もう避ける気力も、跳ね除ける術力も残ってはいない。
こうなることは分かっていた。
心の中で、宮に残してきた友人たちに、詫びる。
――だが、予想していた鉤爪も妖魔の短刀もついに振り下ろされなかった。
代わりに、叩きつけられたものは。
「この馬鹿狐!」
もう聞くこともないとばかり思っていた罵倒。
「命じられたあんたが、命令を破ってどうすんのよ! 勝手に死ぬなんて、炳霊公様が許したって、あたしが許さないんだからね!!」
眼前に迫っていた妖魔を払いのけるように社から弾き飛ばしたのは、大柄な虎のような獣だった。
「梛、あんたの大事な主の場所を荒らした連中よ、思い知らせておやり!」
マオルの声に、怒りの咆哮が応えた。
残った妖魔たちは、かつては仲間であったかもしれない妖獣の容赦ない猛襲に、散り散りになって逃げ出す。
「何よ、この怪我! まったく、情けないわね、この馬鹿っ!」
「マオル……蓬莱の宮は?」
「炳霊公様の配下は一騎当千、集まれば負けるわけないって言ったのはあんたでしょうが! ちゃんと全部片付けてから来たに決まってるでしょ!!」
「そうか……」
「この馬鹿、ドジ、間抜けーっ!」
わずかに回復した術力で傷の手当てをしながら、星辰は、いつもなら辟易するに違いない猫娘の悪口雑言を心地よく聞いていた。

 * * *

あれから人間界で言えば16年の時が流れた。
三山から妖魔の残党を追い出すことに成功し、他の神将の配下たちとも連絡を取り合い、神界について言うのであれば、ほぼ平穏を回復することができた。
妖魔や、その復活したらしき首領の活動が人間界に移り、神界に残された者たちは、ただ主たちの無事と帰還を祈り、心待ちにしていた。

その日、なぜか星辰は落ち着かなかった。
静かな風も、宮の窓から見える景色も、何も違ってはいないのに。
その窓にはマオルが腰掛け、朝から遠くを眺めている。
めったに宮には近づかないのに、珍しいことだ。
方丈の武官、瀛州の文官たちまで顔を出し、とうとう炳霊公の配下の者が蓬莱に集まってしまった。
互いに顔を見合わせ、なぜかと問えば、いやなんとなく、と答える。
来たものは帰ろうとせず、マオルと同様、時折外を眺めてる。
そして――。

「あっ!」
一声叫んで、マオルが窓を蹴った。
宮にいた全員も懐かしい気配を感じ取っていた。
「天化さま、お帰りなさい!!」
神気が渦巻いて形を取るのと同時に、マオルが飛びついた。
猫娘がじゃれつくの抱えあげて、三山の主が苦笑する。
「遅くなってすまなかった。……今、帰った」
武官、文官、雑務の仙獣にいたるまでが宮から走り出る。
天界や人間界がどうなったのか。主が無事に今、ここにいる。それがすべてを雄弁に語っている。
配下の者たちをざっと眺めた後、炳霊公は感無量と言った表情で呟いた。
「驚いた……全員無事だったんだな」
「炳霊公様、それにつきましては……」
妖魔撃退の経緯を説明しようとした文官を止め、星辰は自ら進み出、跪いた。
「二山からの撤退を命じ、敵に背を見せました。炳霊公様の名を傷つけたのは、私の一存によるものです。何卒、罰は私のみに」
驚いた諸官が、星辰を見る。
確かにあの時は、逃げるつもりなのだと憤慨し、皆が反対した。だが、振り返ってみれば、その判断で全員が助かった上に、神界を妖魔の手から取り返すことができたのだ。
今となっては、面と向かっては言わずとも、恨むどころか感謝している者ばかりである。
状況の説明や、釈明をしようと皆が口々に訴えたため、面食らっていた炳霊公が、とうとう叫んだ。
「静まれ!」
一喝に、場が静まりかえる。
「……星辰は罪相応の罰を望んでいるんだな?」
「――はい」
「分かった」
神界での罰といえば、術力や神気の剥奪。数千年に渡って得た、修行の証とでもいうものを失うということだ。
主の帰還に喜んでいた者たちが、蒼白になって成り行きを見守る。
「ちょ、ちょっと、天化さま! ここに全員がいるのは、星辰のおかげなのよ、それを罰するなんて、いくら天化さまでも……嫌いになっちゃうからねっ!!」
今まで抱きついていた猫娘が、彼女としては最高とも言うべき言葉で星辰をかばう。
だが、炳霊公は、真剣な表情で星辰を睨む。
「星辰、三山の統括代理の任を解くと共に、なんじに罰を与える」
伸ばした手が、第一の部下の頬に触れた。
刹那、星辰の顔から、妖魔との戦いの際につき、自戒のために残しておいた大きな深い傷が消えていた。
呆然と自分の頬に触れる星辰に、途端に真面目くさった顔から、いつもの少し皮肉気な笑いに戻る炳霊公。
「傷は男の勲章って言うだろ? それをなくしちまったんだから、すっごい罰だよなぁ?」
ひらひらと手を振ってみせると、安堵のため息と共に、一斉に笑いが起こった。
さすがは、我らが主君、と。
「やだもう、天化さま、やっぱり大好きーっ!!」
改めて飛びつくマオルに、炳霊公が苦笑する。
「久しぶりに自分の家に入らせてくれよ」
言われて、諸官が我先にと宮へ戻っていく。
取り残された星辰は、しばし呆然と、彼らの姿を見送っていた。
もう一度頬に触れて本当に傷が残っていないことを確認する。
まだ、治療術と手の暖かさが残っているような気がした。
そう、こんな人だからこそ、自分はここまで仕えてきたのだと、改めて思う。
――この人についてきて、良かった。
「さっさと来なさい、馬鹿狐ーっ! あんたがいないと、天化さまのお気に入りのお茶の場所が分わかんないわっ!」
響き渡った罵声に苦笑しつつ、宮に向かう。
死地を経て得たこの平和が、永く続くことを祈りつつ――。

END




「神将が留守中の神界」でしたっ。
あれだけ天界がぼろぼろになるのなら、その防衛ラインだった神界はもっと大変だったはず。

オリジナルキャラばかりになってしまうので、書くのどうしようかなと思っていた一作ですが、妖魔たちとの攻防と、星辰やマオルの活躍ぶりをいつか書きたいと思っていたのです。
マオルっちの女王様っぷりと、炳霊公サマの気の利いた「罰」にニヤリとしていただければ嬉しいです。


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